転職を意識した理由。充実も報酬も経験も積めない、退屈な日々。

私は2016年9月に前職を退職した。

2009年の2月に入社したので、7年お世話になった会社だ。

 

転職を意識したのは2016年の5月ごろ。

その時の私の業務は2月〜5月が仕事のピーク。

それ以外は毎月のルーチンとそれプラス何か、くらいの暇なものだった。

「本当に私は会社に必要なのか?」

そんな葛藤が毎日あった。

充実していない日々。

 

同じ時期、先輩社員が次々と辞めていくということが起こった。

毎月のように誰かの送別会。

とてもお世話になった先輩方が辞めていくのは、心細かった。

と同時に、「転職という選択肢もあったのか!」と思いはじめた。

 

前職に入社する前に、私は大手生命保険の営業をしていた。

しかし、「やりたいことはこれじゃない!」と若気のいたりで、

思い切って辞めてしまった。

多分半年くらいで。

まだ若かったし、仕事なんていくらでも見つかるだろうと思った。

 

しかし、だ。

ちょうどリーマンショックが起こり、一気に大不況。

内定をもらいかけていた会社から「ごめんね」的な扱いをされ、

転職活動がどんどん苦しくなっていった。

そして、貯金が底をつき始める。

このままフリーターとして、アルバイトで生計を立てるか、

いや、でも正社員として安定した環境で仕事をしたい、という葛藤のなか。

声をかけてくれたのが前職だった。

 

なので、転職活動については辛い印象しかない。

苦しく、お金もかかり、精神的にも擦り切れる。

もう転職なんてまっぴらだ、と思っていた。

 

だけど、32歳で突然気づいた「転職という選択肢」。

在職中の転職であれば、金銭的にはまだ余裕がある。

今の自分の価値を知るために、なんとなく転職活動を始めた。

本当になんとなく。

 

前職では本当になんでもやった。

広く浅く。

社内でも社外でも、それなりに評価を受けていた。

なので、転職もそれほど苦労しないだろうと思っていた。

しかし、現実は甘くなかった。

 

面接をするなかで、今の会社にいればいるほど、経験を積めずに転職しづらくなるのではないか、

という仮説に至った。

昇給基準が明確ではないため、何年も給与があがらない。

年収があがらないため、希望する仕事があっても年収が低すぎて相手にされなかった。

「年収=自分の価値」ということに気づかされた。

言い訳をすると、社内的に給与が全くあがらなくなった。

あったはずのボーナスもなくなった。

月給+ボーナス、だったはずが、月給があがらずにボーナスが無くなり、

入社時からほとんど年収はあがらなかった。

 

また、7年も働いているにもかかわらず、マネジメントの経験がない、というのも転職をする上でのマイナスポイントだった。

こちらも部署的に部下を持ったり、マネジメントの経験を積む、ということができなかった。

30代でマネジメントの経験ができないと、年収アップの転職は望めない。

 

転職活動を始める中で気づく、現職の現状が辛かった。

徐々に、「なんとなく転職」から、「早く転職をしないとやばい」という気持ちに変わっていった。

 

つづく