率直に言うと『LION/ライオン 25年目のただいま』は観るだけ時間の無駄。
目黒シネマで『LaLaLand』を観た時、たまたま同時上映だったので観た『LION/ライオン 25年目のただいま』。 率直に言うと、時間の無駄だったなー。
本当に面白くなかった。 googleかユニセフのプロバガンダかと思った。
何が面白くなかったのか
ストーリー
インドの田舎町で産まれた少年が地球規模の迷子になって、googleアースで自分の町を探す、というのがおおまかなストーリー。 前半はほとんどインドの様子。
次はオーストラリアの両親の元に里子に出されて、何不自由なく里子になって過ごす。 途中、同じく孤児の弟ができるんだけど、この弟とが癇癪持ちで厄介。 それでも、主人公は大学まで進学する。
キャンパスライフの中、同じインド人の友人に出会ったり、彼女が出来たりする。 インド人の友人主催のパーティーで、「googleアースで自分の町探してみれば?」という話になって、探し出す。
まあ、結局自分の産まれた町を見つけるんだけど、それまでの過程で彼女と別れる別れないとか、弟との確執とか。 産まれた町を探すことは今の両親に対する裏切りじゃないかとか。 そんな葛藤が描かれてるんですが。
感情移入皆無
まぁ感情移入ができない。
最初チラシを見た感じ、すごい感動するんじゃないか、googleアースすごい!!現代の技術で幸せになれたんだね!!みたいなものを期待してたけど、全く裏切られる。
ドキュメントなのか、ヒューマンドラマなのか、プロバガンダなのか、なんなのか、本当にはっきりしない映画。
ユニセフかよ!
本編終わって、エンディングロールでぼんやり、つまんなかったなーって考えてたら。 唐突にユニセフのテロップが。
「ユニセフは里親探しの活動をしています」
ユニセフかよ!!! 活動については否定するつもりもない。 そして、今回の映画の趣旨とユニセフはあってると思うけど、エンディングロールでいきなり現実に戻された感。
ダメ押しのマイナスポイント。
それでも面白かったものもある、多分。
あえて面白かったものを考えてみるとしたら、タイトルの意味。 ちなみに、映画の中にライオンは一匹も、一ワードも出てきません。
あと、当時のインドの孤児事情みたいなものは衝撃だったなぁ。 簡単に国境を越えて違うところに行ってしまう恐怖。 外国の両親が子供を産めるにも関わらず、里親になった理由や信念。
そういう発見、はあったけど、望んでたような感動は一切なかった。
オススメしない映画のひとつ
今回みたいに、ついでで観るのであれば良いけど、わざわざ時間とお金を使ってまで観る映画ではない。 本当に。
公開当時、どうだったんだろう。 素晴らしい!感動した!!という評価はあったんだろうか。
目黒シネマはそんな映画とも出会えるから大好きです。